こんにちは、Pocket Monster です。
私は長らく IT Infrastructure チームで仕事をしていて、サーバーを立てるのも仕事のうちでした。インフラチームでも、ネットワークを担当していたので、ネットワーク管理のサーバーと毎日遊んでいました。例えば、DNS や、DHCP、Radius、Tacacs 等々。これらなくしてネットワークは電気を消費するただの電線と化してしまいます。営業の方々がパソコンをつないでも何も起こらなくなります 🙂
さて、前回はブログとケータイについて書いてみました。つまり、あなたが Web ページを見たり、動画を作ったりする時のことを書いてみました。では、あなたが作った動画などを他の人に見てもらいたい場合何が必要でしょうか? あなたが作ったコンテンツをインターネットに配信してくれるプラットホーム、つまりサーバーとインターネット回線が必要になるのです。じゃぁ、どこにサーバーを置くのが良いでしょうか?
もしご家庭で光ファイバなどの高速インターネットをお使いの場合は、そのネット回線をそのまま使うことも可能です。でも考えてください。ご家庭のインターネットにはプロバイダから提供された弁当箱みたいな箱が既につながっていませんか?
この弁当箱ですが一般的に ISP ルータと呼ばれる機材で、普通はネット契約の時に ISP から毎月の接続料金の一部としてレンタル料金を徴収されていて、ネット回線経由で契約した ISP へ接続するためのソフトウェアが入っています。ですので、ISP の接続マニュアルを開いて書いてある通りに設定して、ポチっとなとすると、期待通りに動くことになります。問題は、この弁当箱、ISP への接続の次に重要な機能として、家庭内のネットワークをインターネットの脅威から保護するという重要な任務を担っています。

会社で新しいオフィスを開く時にインターネット回線も新設するのですが、ISP の人たちとネットミーティングをしながら Cisco などの汎用ルータを契約した条件を満たすように調整をしながらカットオーバーするのですが、カットオーバーが完了する前にインターネットからパケットが飛んでくるようになります。もし、サーバーなどの機材がつながっていてこれらのパケットに応答してしまうと、その後継続的にいらんことをしてくれるようになります。これらのいらんことを家庭内のネットワークに及ばないようにしてくれる機能をファイアウォールと言いますが、サーバーを家庭内のネットワークに置こうとするとこのファイアウォール機能をいじることになります。あまり安すぎる ISP ルータは使ったことが無いので何とも言えませんが、普通の ISP ルータであれば家庭内のサービスをネット公開する方法はマニュアルに書かれているはずです。と同時に、マニュアルにはネットワークの知識なしに設定変更するのはお勧めしませんと⚠印を冠して明記されています。加えて、ISP もこのような使い方をしていて問題が起こった場合はサポートの範疇を外れているので “知らんでぇ。。。” というと思います。私からも一言。弁当箱をいじっているときに今自分が何をしているかわからないのであれば、変えたところを元に戻してそのまま使うことをお勧めいたします。

では、どうしましょう? 大丈夫です。サーバーを ISP のバックボーンネットワークに直接つないでしまいましょう。と言っても、今お使いになっているラップトップ PC を持ち込んで、よろしく!っと繋ぐようなことはできません。ISP で用意しているバックボーンネットワークに直接つながっている高スペックのサーバー環境の一部をレンタルで借りてしまうのです。このレンタルサーバーの環境ですが、世間では非常に賑わっています。データセンターを抱えている ISP ではほぼもれなくレンタルサーバーも提供していると思います。ただし、ISP によりターゲットとしている客層が異なるので、我々一般コンシューマーが直接利用できるとは限りません。

例えば、私が最も嫌いな IT 関連ベンダのマックロソフト、元い!! Microsoft、世界の主要地域に Azure データセンターを構えています。どなたでもサブスクリプションを購入することで、仮想コンピュータ環境を使うことができます。もしあなたが日本に住んでいて米国に住むアメリカ人メインでコンテンツを英語で提供するなら米国内に10のデータセンターがあります ( 今日現在で4つのデータセンターは Coming Soon となっていますので実質6つ ) ので、どのデータセンターにでもサーバーを立てることができます。世界的なアクションが必要でない場合でも、国内だと大阪と東京に Azure データセンターがあります。同じようなサービスとして、Amazon や Google も同様なサービスを世界規模で展開しています。
笑い話になるのですが、初めて Azure データセンターに FreeBSD のサーバーを立てたときに、期待通りに動かなかったことがあり、チケットを切ってサポートを要請したのですが、対応してくれたのは当然のことながら M$ のサポートエンジニアでした。Azure データセンターでは M$ の Windows 以外の OS、例えば FreeBSD や Linux ベースの OS なども普通に使えるのですが、サポートは M$ Windows の知識をベースにサポートしようとします。ソリャァ、アカンでしょ?質問自体を理解してくれなかったですわ 🙂 それと彼らは絶対に “こうしてください” とは言いません。”こうなんじゃないかな” とか “こうすると動くようになるのではないでしょうか?” とか確実に俺たちに責任はないという立場で対応してきます。結局自分でパケットダンプして調べて自分で直しました。チケット切ったのは後にも先にもその時だけでした。何を言いたいかというと、家庭の ISP ルータの設定変更で迷っているようだと思うようにサービスを立ち上げることはできないということです。

それはそれとして、私たち初心者がブログを作るとすると、たぶん日本に住む日本人向けに日本語のコンテンツを配信するということになります。そうなると国内の選択肢もたくさんあり、逆にその方が効率が良いと思います。次回からはそのようなサービスに関して書いてみたいと思います。
